抱き米

自分のための生存記録

20190503/帰省

ベッドカバーとタオルケットの洗濯から始まる朝。


全く名古屋に帰る気分ではないが帰らねばならないので荷造りにとりかかるも、中途半端に空きがある本棚の存在が気になって解体を始める。 中身は他の中途半端なデッドスペースへ適当に移した。中途半端なので見映えは悪いが仕方がない。

組み立てが大変な家具は解体も大変なので、女の部屋に置く家具は軽くて小さくて組み立てが簡単な物がいいなと思った。物を持たないのが一番良い気がする。上京した際に買った大きめのちゃぶ台も捨てる。全部捨てる。

「物を捨てる行為も立派な自傷行為だよ~」と言った笑顔のオイヌマさんを思い出す。

確かにそう。 でもまあそれでも、物に埋もれて暮らすよりはいいかなと思う。散らかった部屋で虫出たらこわいし。 大きな本棚を小さな板の束にしたら木屑が散ったので簡単に掃除をした。


洗い終わったシーツやらを部屋干ししてやっと荷造りをする。どういう訳かいつも大荷物になる。地元のイオンで買えば済むんじゃないかと薄々思っている。 ノートPCとカメラを持って歩かなければもっと軽いと思う。


そろそろ家を出ようかと思うと同時に次の企画記事用の撮影の一部がまだ終わっていなかったことを思い出す。断捨離中の部屋で撮ったら写り込みが酷かった。

冷蔵庫の食べ物を処理して、大きく膨らんだリュックを担いで東京駅へ向かった。
GW中だが電車は意外と空いていた。ピクニックフォームのご老人が多いのが気になった。
東京駅は相変わらずすごい人混みだったがGWのせいなのかそうじゃないのかわからない。可愛いお土産が増えている。バターバトラーも出店してくれていて嬉しい。

新幹線は驚くほど空いていた。がらがらの自由席。皆指定席をとったのかもしれない。
夕方には名古屋に着いている予定だったが少し早いくらいの夜になった。
いつも着いたらその足で向かっているBarには、今回なんだか行く気になれず、というか一人でお酒を飲む気分ではなく、そのまま地元へ。帰りくらいは寄りたい気がする。

迎えの車に乗り込むとお父さんも妹も乗っていた。
車内で流れていた旅行番組に出ていたお笑い芸人の食レポ、言ってることは普通だけど表情や動きが大きくてリアクションしてます感が強いことに気付く。見習いたい。

家に着いたらお土産と自分が描いた絵のグッズを渡した。
うちの家族は私が何をしても特に評価しないのでどれくらいの規模の仕事をしたら驚かれたり褒められたり、もしくは怒られたりするのかと最近様子を見ているが、そういうリアクションはない。
昔から好き勝手しているのがデフォルトなのでもうそんな珍しくもないのかもしれない。

夕食は味噌汁的な何かとキャベツの千切りと軽いからあげとほうれんそうのおひたし、スナックエンドウを和えたもの。実家はキャベツの千切り率が高い。

実家で飼っている犬とはあまり関わりがないので仲良くないのだが、同じ部屋にいると腰を振りながら脚に絡みついてくる。絡みついてきたら引き剥がすという動きを延々やっている。諦めてほしい。


妹が裸顔の状態で化粧後写真を見せてきて、詐欺写になっていないかどうかの確認を求めてきたが劇的ビフォーアフターとは思えなかったので「そんな変わらん」と伝えた。

 

東京の友人たちとの写真を親に見せた。
いい歳だが恋人を紹介するなどもしたことがないので、なんにもなくても男友達を紹介するのもそわそわする。そわそわするので全員説明したあとに「いい人達だけど全員変人」と付け足してしまう。嘘ではないがいい人達なのも間違いないので安心してほしい。