抱き米

自分のための生存記録

20201110/プリン!?なチーズケーキ

「プリン!?なチーズケーキ」とは、ファミリーマートで販売中のスイーツで、プリンのような見た目のチーズケーキだ。どんな食べ物なのか気になる。

この未知のスイーツを食べる絶好のタイミングをうかがうこと数日。
遅い残業から退勤した瞬間に肉体、精神的疲労感から今夜が最適だと思い立ち、家に帰る前に最寄りのファミリーマートに寄った。

固めのプリンも食べたい気分から目を逸らしつつ、
真っ直ぐスイーツ売場に向かうと、商品ケースのなかに「プリン!?なチーズケーキ」のトレーミニ型POPが配置されていた。つまり、このPOPの上に乗っているのが「プリン!?なチーズケーキ」だ。

おっ、コレコレ~と手にとってみると、なんか違う気がする。
パッケージに書かれた文字は「窯出しプリンのパフェ」商品名が違う。
少し悩んだが、他にそれらしいスイーツは見つからない。それに「プリン!?なチーズケーキ」のPOPの上に並べられていたのだから間違いはないはずだ。

「窯出しプリンのパフェ」の透明なプラカップからスポンジ状のものが見えた。きっとスフレだと確信を強めた。

……今なら明らかにおかしな思考であることは分かるが、蓄積した疲労は脳のエラーを引き起こす。

意気揚々とレジへ向かい、左手に「窯出しプリンのパフェ」、右手にプラスプーンを持って帰宅した。

道中、手に吸い付くような形状のプラ容器を気に入り、「スイーツの容器で自由の女神になるっていう記事書けないかな」とウキウキ気分を高めていた。

食事と入浴を済ませていよいよ夜のおやつの時間。
例のブツはよりおいしく食べられるように冷凍庫に冷やしていた。甘いものはなんでもキンキンに冷えている方がおいしいからだ。

「窯出しプリンのパフェ」の容器の蓋を外すと、
めいっぱい鼻を寄せて匂いをかいだ。
慢性的な鼻炎で鈍った味覚を叩き起こすための必要な動作である。体内に甘い香りを吸収して、脳が感知できたところで口へと運んだ。プリンの味だ。

寝る前に摂取するには383キロカロリーは多い。肥満の恐怖に怯えながらもおいしさに負けて即・完食。
固めのプリンと生クリーム、カラメルゼリーとスポンジがぎっちり入った大満足のスイーツだったが、チーズケーキらしさは1ミリも感じなかった。

なぜなら私が買ったのは「窯出しプリンのパフェ」であり、「プリン!?なチーズケーキ」ではないからだ。
それに気づいたのは寝る直前。

目当ての物は食べられなかったが、ファミマに入店した時点で固いプリンが食べたい気分になっていたので大変満足している。