抱き米

自分のための生存記録

20190901/無印_蝉_キックボクシング

寝たり起きたりを繰り返す。
ちょっとだけ良い歯ブラシを使いたくて歯槽膿漏予防の歯ブラシを試しに買ってみたのだけれど、
普通の歯ブラシでは入らないような隙間まで磨かれて歯茎が痒い。
力の入れすぎかもしれない。

外出。
共有のドアを開けたらその後ろで蝉が脚を地に着けじっとしていた。
先日敷地内のど真ん中で横たわっていた蝉は
中央からは移動していたものの絶妙に迷惑な位置で死んでいる。

まだ蒸し暑いが確実に日差しは弱まってきている。
薬局で塩と総菜パンを買う。
無印で収納を買う。

持ち運びには袋がいいか、バンドがいいかと聞かれて袋でお願いしたが、
バンドの方が良かったなとすぐに思った。
袋の中で動くので不安定になるのだ。
あと手を下げて持つと引き摺る…のに腕にかけようとすると
今度はプラで加工された硬い持ち手が狭くて入らない。
中途半端に腕を持ち上げた状態で運んだ。
この身長は大きな物を運ぶのに適していない。

えっちらおっちら家まで運ぶと、今度はさっきのドアの後ろに居た蝉が
ドアの開く側の真ん前でひっくり返ってじっとしていた。
開き口まで10cmくらいしか距離がない。
脚は開いているので生きているのだろう。
鳴きもしないのでもうじき死ぬのだろうと思ったが場所を選んでほしい。
その様子を暫く眺めて、一旦落ち着く為に家から少し離れる。

10分経った頃に再び見に行くと今度は脚をじたばたさせていた。
日傘を使って蝉をどけたり、もしくはドアを開けられないかと考えた。
しかし今は無印の箱で手一杯なのだ。
昨日買ったものより小さいから平気だろうと欲張って三箱もまとめて買うんじゃなかったと後悔。

二袋の大荷物をとりあえず一袋にまとめる。
なさけない理由だが近所の友人に一時的にかくまってもらおうかと電話をかけるが出ない。
もう10分後に様子を見に行く。
今度は動きを止めていた。でも脚は開いている。
どうしたもんかとまた家から離れる。
暫くして、男性が一人すっと入っていった。同じ建物の住人だ!
蝉が騒がないかと耳を澄ますが何も聞こえない。戻ってみると蝉はまだそこにいた。
このまま入っていったのか。すごいな。ついでに退けてくれても良かったのに。

でもドアを開けても暴れる心配は低いというのは分かったので家に戻る決意ができた。
なるべく無印の袋ががさがさ言わないように、でもがさがさ言わせながら
腰を遠めにドアに手をかける。
蝉の脚はうねうねしている。やめてほしい。

そっと開けてばっと入った。入れた。達成感。蝉は鳴かなかったし暴れなかった。
無印の箱をがこがこ言わせながら帰宅。放心。
家に入るまで一時間近くかかった。とりあえず飲まず食わずで出てしまっていたので
パンを食べた。かりんとうも食べた。
こういう時に食料のストックって大事だなと思う。

落ち着いたところで収納を移動させる。
ゴミ袋に入れていた衣類がちゃんとおさまってすっきりした。
あとはデスクの上の山をどうにかすればそれなりに生活ができそうだ。

蝉の件で電話をかけた友人から折り返しがあった。
自分の声がやまびこのように聞こえてきて話しづらい。友人の声が良いなと思う。

夜からキックボクシングのため再び家を出る準備。
蝉のことを考えると憂鬱だった。そっとドアを開けるともういなかった。どこにもいない。
誰かが移動させたか飛ぶ気力があったのか。とにかくいなくなってくれて良かった。

100円ショップでお茶と3セットの軍手を買って指定場所へ。
知ってる人は少なかったけれど、今日も顔がいい人だらけだった。
地元のよく行くBarの店長さんそっくりな人がいて勝手に親近感。

軍手を忘れた人が二人いて、ここで先ほどの3セット軍手が役に立つ。
「美男美女に使われて軍手も幸せだと思いますよ~」
とか言う。顔がいい人の役に立てて私も幸せです。

キックボクシングはやればやるほど下手になってる気がする。なんなんだ。
あと単純にシャドーが苦手なのどうにかしたい。

打ち上げでお酒も回って投げキッスをしたりする。

気分が乗って少しだけわーっと走って帰る。勢いあまって道を間違えるがちゃんと帰宅。
蝉はやっぱりいなかった。

ふらふらとシャワーを浴びて寝る。