抱き米

自分のための生存記録

20200222/沖縄二日目

祖父母の命日。
朝になってもトイレの音はそのままだった。冷蔵庫に入れたおにぎりとお茶が凍っている。
迎えに来ると父から連絡があり慌てて支度、チェックアウト。
父が運転する車に乗り、昨日歩いてきた道を戻る。空港で母と妹達を迎える。
妹は適当な距離感で話せるのでほっとする。

家族揃って年忌法要のため会場へ。
沖縄に住んでいる叔父家族が来るのかな~と思っていたが、祖母が生前仲良くしていたらしい人達が十人ほどぞろぞろとやってきた。知らない人、親や親戚の知り合いと関わるってすごく気を遣う。
親以上の年上の人とコミュニケーションをとる機会ってレアになってきたなあと思いつつ
少ない愛想をふりまく体力をここでほとんど消費した。
職業のことを聞かれたり、祖母に似ていると言われたり、誰か一人沖縄に嫁いでこればいいのにとか言われる。
先に亡くなった祖父と、二年前に亡くなった祖母は命日が同じで皆「祖父が迎えに来たんだ」と言っていた。
祖母はロマンチストだった。ロマンチックに思えるタイミングで亡くなったなと思う。
「葬式の時あんなに泣いてた子がこんなに大きくなったの!?」と妹を見て驚いていたが、
うちの兄弟は誰も泣いてなかったと記憶しているので別の誰かと勘違いしているのではないか。
豆大福をたくさんもらい、記念撮影をして解散。

千と千尋の最初出てくる山の細道みたいなところを車で入り込んだりする。

祖母が住んでいた家へ。空き家だが持ち家なので叔父が管理している。
中には入れないが、外から見る限り葬式で来た時と然程変わらないように見えた。
キッチンの窓を覗くと調味料や食器も家具も、まだ人が生活しているかのようにそのままになっていた。
畑があった崖の下で、黒猫が蹲っていた。どこか悪いようにも見えなかったが、何処にも行かず
こちらが適当に声をかける度にゃーと鳴いた。近所の飼い猫なのかもしれない。

期間限定のさくら味のアイスクリームと手作りワッフルコーンを推している屋外店でアイスを食べる。
気さくですよ~感のあるお店のおじさんの商売トークに乗ってる感を出してまた気を遣う。

海に行き、砂浜で記事の撮影を手伝ってもらう。
妹に手伝ってもらうつもりだったが思いがけず父が関わってきたので大した枚数撮れなかった。
もうちょっと撮っておけばよかった。
中庭風になっているフードコートのようなレストランで三枚肉そばを食べた。美味しかった。

この時点でもうちょっと帰りたい気分になっていた。
また車に乗り込み、どんぶらことホテルへ。そこそこの距離だが、気が付いたら寝ていたのですぐだった。
長時間運転しながら寝てしまわないというのはすごいと思う。
和室とリビングとベッドルームが揃った広くてちょっといいマンションみたいなホテルだった。
畳エリアでストレッチと呼吸法。やって他の家族に嫌がられる。
「演劇やろうなんてどこの血だろうね」と嫌味を言われた。
大浴場があるとのことだったが私は部屋のお風呂場で済ます。一人の時間だいじ。
ただ下水の臭いがして気になった。

各々コンビニで買った食べ物でご飯。
お父さんがすごい量のお酒を買い込んでいてちょっと引く。ビールとかウイスキーとか。

寝るまでの間にポケマスやったり、紐バッグで儲けた人の番組を見たりする。
気が付いたら起きているのは私だけになっていた。
旅行先で人と同じスペースに居るのに皆寝ているという状態というか雰囲気が好きなのでさらっと動画を撮る。
またストレッチをして、畳スペースで寝た。弟と布団並べて寝るとかいつぶりだろう。