抱き米

自分のための生存記録

20200223/沖縄最終日

アラームで起床。ストレッチと呼吸法を少し。
朝はホテルのバイキング。なるべくまんべんなく食べようと意識をする。
持ち帰り用のカップコーヒーも用意しているサービスの良い朝食だった。
(そしてそのコーヒーでバッグとパンツを汚した)

チェックアウトして美ら海水族館へ。ホテルからすごく近かった。
美ら海は約10年前にも行った事があった。行った事は覚えているが何故だか行った事しか覚えていない。
多分当時も一人の時間がとれないことにイライラしてたんじゃないかと思う。

入ってすぐふれあいコーナーがあった。ヒトデやナマコ。
他の水族館でも遠目からは眺めていたが、自分で触ったことはなかったが今回は触れた。
なまこはふにふに、ヒトデは結構固い。そしてヌメっている。
友人がトカゲを飼っていて、それに慣れたからとしか思えない。蛇も触れると思う。たぶん。

あとは各々バラバラになって自由に観た。東京で人と水族館で行った記憶と重ねてウッとなる。
比較的最近なのに昔の話。あの時は楽しかったのにな。
猫みたいな目をした魚や、微塵も動かないずっしりした魚に親近感を抱く。
結構帰りたい欲が強い状態で出たが、家族はそのまま砂浜へ。そしてイルカショーへ。
イルカのショーはすごい。すごいけど、帰りたい。
隣の席の若い女性が凄く元気で、ひとつ芸をするたび「すごーい!」「おー!」いや、
イルカは本当にすごいんだ。でも人と一緒にいる空間が無理。何よりも一人になりたい。
なるべく気にしないようにイルカに集中。一緒にショーに出ているスタッフさんたちもすごい。帰りたいけど。

もう帰りたいという言葉を飲み込みつつ車に乗る。次は祖母がよく行ったお洒落なカフェへ。
祖父母が兵庫で飲食店経営をしていた頃によく来ていた人が来ているから一緒にお茶をする。また人だ。
振り撒く愛想は枯渇して塩対応。会話はするけど人の顔も見たくないし笑顔も作りたくない。
この人は何度か会ったことがある人で、いつも精神的に余裕が無い時に会うので、そっけない私しか知らない。
「相変わらずだなー」とか言っていた。
弟のバンドが解散したこととか、「もう解散したの!?」って言ったりとか、
(人が人生を削ってやってきたことに対して「もう!?」は無いと思う)
世代なのか土地柄なのかおじさんの特性なのか知らんけどなんかそういういじりが本当に無理で余計イライラする。
私はそういうことを言われる隙を作らず活動していきたい。
妹達の席に移って黙々美味しいカレーとコーヒーを摂取した。

ようやく帰れるかなと思っていたが次はひめゆりの塔へ。
広島で被爆していたのと、沖縄に移り住んだのとで石碑に祖母の名前が刻まれている。それを見たいと父の提案だ。
でももう本当に精神的に限界なので2,3m距離を取って歩く。
「荷物持とうか?」とか声かけられるけど申し訳ないけど本当に要らない。
荷物が重いことは全く気にならないが人が側にいることが耐えられない。反抗期みたいだなあと思う。反抗期来なかったけど。
気を紛らそうとしても海しかない。強い日差しが苦手で目もしっかり開けていられない。
そもそも沖縄と相性が悪いと思う。明るくてのんびりとした陽の雰囲気が。
とか思いながら沖縄の乳酸菌飲料ヨーゴを飲んで気を紛らわす。

父の気が済んだところでスーパーへ。これは私のリクエスト。
観光客向けのものよりもその土地の物が欲しい。お菓子、粉もの、菓子パン…
沖縄は特にお供え用菓子と菓子パンが面白い物が多い。読んでも分からない商品名とか。
ダンボールいっぱい買って4000円しないくらいだった。スーパーでの買い物だと思うとそこそこの金額だが、お土産だと思うと安いと思う。買ったものは東京へ配送してもらうことに。

最後に叔父宅へ。
叔父家族に会うというよりは、
祖母の家で飼われていた犬はこちらに住居を移していて、その確認がメインといったところ。
犬は老いや環境の変化もあるのか、以前よりも穏やかになっていた。犬もそのうち死ぬのだと思うとちょっと目頭にくる。叔父は仕事で会えず、奥さんにお土産を渡した。

やっと空港へ。翌日仕事の私だけ帰る。
1時間ほど余裕があり、荷物をカウンターで預けて少しだけぶらぶら。
A&Wハンバーガー、いつも食べたいと思うけど全然食べる機会が無いなあと思いながら素通り。
お腹の中にお昼として食べたカレーがまだ溜まっているのだ。

でもまた今度いつ沖縄に来るか分からないし、飛行機が東京に到着するのも夜遅いし、
と考えだすと食べた方が良い気がして結局セットを購入。
モッツァバーガーとポテトとルートビア
手荷物検査の〆まで結局5分程しか余裕がなく、急いで移動。
においで確認する検査があり、カップの蓋を開けて確認させられたが中身たっぷりなみなみでこぼれそうで焦る。

待機スペースで食べる。余ったら飛行機の中でも食べればいいか、の気分だったが、
やはりにおいが気になるので気持ち急ぎめ。完食するもルートビアがたっぷりと残った。

帰りの座席は三列シートの真ん中。両隣は同年齢くらいの男性。
ハンバーガーとポテト食べ切って良かった!と思いながらルートビアをこそこそ飲んだ。
カップドリンクを持ち込んでいるのも少し恥ずかしい。

飛行中はパソコンで仕事。少し寝ていたらしく思うようには進まなかった。

成田に到着後、少し温かい服装に着替える。薄手の灰色パーカーから厚手の灰色パーカーへ。
空港の中の写真を少し撮って、電車で帰る。ルートを値段で選んだら約2時間かかってしまって疲れた。
家に帰ってシャワって寝た。寝床に入っても旅行から日常へのスイッチの切り替えがまだできず、頭の中が熱かった。