抱き米

自分のための生存記録

20191117/演技レッスン_即興ワークショップ_感情

夜中のうちにすべてのクッキーを焼き終える。ガタガタだがお菓子の家の形にもちゃんとできた。
すぐに寝たい気持ちではあったが散らかった・粉や油に塗れた状態で寝床に入るのは抵抗があり、まあまあしっかり掃除をして、シャワって寝る朝5時。
カーテンの裏に誰かいたり、鏡に人が映る怖い想像をしてしまうが、もうじき朝であることを自分に言い聞かせる。
髪を乾かしたり、スキンケアをしたりというのもちゃんとして寝る。

 

9時前起床。寝床でしばらくじっとする。気が付けば10時。
作ったお菓子の家を使ってレッスンの練習を少しする。
深夜テンションと思い付きで作ったクッキーの板は要らないなと気づく。プレゼントボックスのようにするために5面分のクッキー板を作っていた。実際にお菓子の家を囲ってみると、お墓っぽさもあり止めた。
これによりレッスン前に100円ショップでリボンを買うというタスクは消える。買いに行く前に試して良かった。

 

さて文章を書く方の宿題を、とバッグを開くも入れたままにしていたはずのレッスン用ファイルが見つからない。
いつも使っているバッグの中に入っていないということは、会社にあるということだ。
会社にも無かったらどうしようと思いながらお菓子の家を入れた大型タッパーとノートパソコン、レッスンの用意を持ち、会社へ向かう。

休日出勤をしている人がいるかと思ったが誰もいなかったが、途中で二人、作業をしに来た。必要なファイルを回収してそのままデスクで宿題。
レッスン開始時間の50分前になんとか終わらせ、ファミリーマートで印刷をして教室へ向かう。

教室へは30分前に到着した。その前の枠のレッスン生が大勢いた。皆若い。
インプロで引き続きお世話になっている先生もいたので少しお話する。

 

この日のレッスンは一人体調不良でお休み。三人で受ける。人数が少ないと過ごす時間が濃くなるが、ややさみしい。

2分間で作業の仕上げをするレッスンでお菓子の家を使用。
大切な人へのプレゼントという設定条件があるが、今回決めた『大切な人』は血縁はあるが実際の接触はあまり...で感情がうまく入らなかった。
先生の質問についてもまあそうですよねという感じであまり反論せず終了。

 

シーンの練習については
夢がなかなか叶いそうにない友人に親元に帰ってほしいと思った時、どうやって動けば納得してくれるのか。
逆の立場の役は、自分の予定を仕事を理由に予定を滅茶苦茶にされて謝ってほしい時、どうしたら謝ってもらえるのか。
自分で考えて演技をする。
全然だめだった。

一度標準語で覚えた台詞を自分の訛りに言い換えて言う必要があり、全然集中できなかった。
平日中の練習不足も痛感する。単純に台詞を覚え直していれば良かったのに。
あと自分の役の目的と、台詞が真逆で苦しい。
台本の内容に、現実の実家に帰ろうとしない弟のことが過る。
動作に実際の自分が反映される(相手と向き合わない、ぶつからないようにしようとしてしまう)
あとペアの子の演技がめっちゃ迫力がある。本気で暴力を振るう気は無いんだろうけど痛いし。
そして私の演技は目的の達成ではなく、その怒りを煽るようなものになってしまっている。

全部ぐちゃぐちゃになって、終わったら目から水が垂れ流しになって焦った。
力が入ってなくても、別の子の番が終わっても、しばらく止まらなかった。
この前に2分のうちに泣いてみる実験もしていて、これは問題なく泣いて、
その時の涙腺のスイッチが入ったままになっていたのかもしれない。

 

今やっているSTEP3は感情を剥き出しにする勉強。
頭で考えず身体・感情で動くってどういうこと。これをもうあと6回もやんの。
とりあえず次の回までにちゃんと向き合えるように復習しておきたい。
私はただ普通の人になりたいだけなのに、と思うんだけど普通の人になるって難しいんだな。

 

終わったあとはお菓子の家を食べた。
一緒に受けた二人はそれぞれ豆腐ステーキとケーキを作ってきていたのでそれも食べる。どちらも美味しかった。

 

そのまま居残ってインプロのワークショップ。
今回は来月の公演に向けて、練習も兼ねた内容。
いつもはいろんな人と組むけれど、始終一緒チームの人とテーマに沿った2分程度の即興。そして振り返り。
演技は動きを取り入れた方が面白い。けどつい会話だけになりがちなのが難しいところ。

 

2人組でやった「八つ橋おいしいな」というセリフから始まり「逮捕する」で終えるというテーマと、
4人組での「もう年末か」というセリフから始まり「雪男がいるぞ」を3人以上で揃って言うというテーマが特に面白かった。

1つ目は八つ橋を啜り音を立てながら独り占め。売店の売り物を万引きしていたのが発覚し逮捕される。
2つ目のは一人を雪男に見立てて、三人が呼気で一斉に吹き飛ばされたりした。

事前に示し合わせていたのではないのにぴったり息があったストーリーが組み立てられると気持ちが良い。

 

インプロは最近は大分慣れた感もあり、少しずつだけど思い切ったことができるようになってきて楽しい。
半年前はレッスンもインプロも「これで演技ができるようになる?」とか「演技が日常と関係する?」とか思うところもあったけど
人目を気にしすぎたり頭で考えるクセがついてたり斜に構えて要らんプライド抱えて自爆してるタイプは効果は抜群です。私みたいな。

 

八つ橋を啜り食べるのはちょっと気に入ったので休憩中も友人と啜っていた。

終わったあとの飲み会では肉うどんを食べた。
ちょいちょいクッキーを摘まんでいたから気づかなかったけどご飯食べてなかったな。
野菜を摂りたい気分だったのでシェアで用意されたミニトマトをばくばく食べた。

 

前回のインプロから参加しだしたレッスンの同期に
「感情表現できなくてレッスン受けることにしたというのは聞いていたけど、インプロでの梅さんを見てると半年前は大人しかったなんて信じられない」
と言われて嬉しい。
でもやっぱりレッスン中とか、感情が読めないと感じることはあるようだ。
彼は基本的にニコニコしているのでわかりやすい。うらやましい。
一年前から私を知っている友人も一緒に居たので、それまでの私がどんなだったか話してもらったりした。証人尋問だ。

 

先生には改めて、何故レッスンを続けているのかという動機を聞かれて、ちょっと考えたけど
周りの人はすごい人ばかりで、上手くコミュニケーションできるようになりたい、ちゃんとした人になりたいという考えからだと答えた。
「色んな人を見てきたけどそういう考えで演技の勉強をしようとする人は皆アーティストだったよ」
と言われた。本業のことが脳裏を過ってどきっとする。

 

プロの役者さんでも人付き合いが苦手で、役が決まっていないと不安だという人もいるらしい。
そしてそんな人をうらやましいと思う"ちゃんと人付き合いができる"役者さんもいるらしい。難しいね。

それで、私に役者ができるかというとそんな気にはならず。
レッスンでペアの、真摯に役者になるための努力をしている子の顔が浮かんで、ああいう子が役者さんになるんだろうなあって思ってますと返した。

近頃なんとなく運と流れでデザイナーやカメラマンとして生活ができていることに負い目を感じている。
そして役者もそのうちなんとなくで、なんとなくできそうな気がしてしまっている。無論それで生活、っていうのは難しいだろうけど。

 

別の発表会のお誘いを頂いたり、
先週の元気玉を覚えて下さっている方がいて褒められたりといろんな収穫。
帰り道でも辛い時は連絡してくださいと優しい声をかけられた。人が好過ぎる。

 

レッスンは辛かったけどインプロは楽しくできたし参加して良かった。
お菓子の家の一部も持ってたくさん帰ってもらえたし。

 

帰宅してシャワってヘアケアサボって爆睡。
人様から頂いてばかりの日だった。