抱き米

自分のための生存記録

20200209/演技と個性

【2020.02.09】
寝床でしばらくのびのびし、お昼前に起き上がって身支度をして出かける。
薬局と300円ショップでヨーチンと沢山のタオルを買う。
それを家から持ってきたバケツリレー(バケツリレーは本当に効率がいいのか :: デイリーポータルZ)でもらったバケツに入れて移動。あれから洗濯物カゴとして利用していたが、今やっている演技のレッスンで使えそうだなと思い、小道具として持ち出してみた。新たな使い道ができて嬉しい。

 

レッスン教室の近くのルノアールに行く。ピザトーストとコーヒーを頼んだ。
ピザトーストの厚みが私の人差し指一本分くらいあってワイルド。
ナイフをつけないならフォークもつけないでほしい。素手で食べちゃいけないような気がするから。
腹ごしらえを済ませてそのままバリバリ台本を解読する宿題。パソコンのバッテリーが15%ほどしかなかったためサボることなく終わらせる。
近くのコンビニでコピーして、レッスンの15分前には教室に入ることができた。
バケツを持って歩いてきたことに先生に笑われ、ヨーチンを買ってきたことに同期に驚かれる。

 

この日の台本の舞台は北海道の牧場。
東京で結婚詐欺に遭い帰ってきた奔放な愛理と、獣医大学に通っていたが中退し祖父の牧場の手伝いを始めた真子という従姉妹二人のやりとり。
祖父がハワイ旅行へ旅立った当日に産気付く牛のエリザベス。
事前に獣医さんに連絡するように言われていたのにすっかり忘れていた愛理。
牛をなんとかしたいと思いながら愛理を責める真子。

私はこの真子役。
同じ台本なのに人によってキャラクターや関係の印象が変わってくるのがやっぱり面白い。
私のペアは危機的状況にも関わらずふわふわした天真爛漫な愛理VSそんな彼女の様子に苛立ちかかってきた電話にまで怒りながら対応する真子になった。
もう別のペアは、自分の意見は間違っていないと信じているキャラVSそんな様子に怒鳴ったり気弱になったりパニック状態のキャラ(台本は同じだがこちらは男女ペアなのでキャラの名前が違う)

その役者の台本の解読の仕方が演技に表れるし、相手の役者の演技に影響されて作用し合う。
自分がやりたいようにやるのでは会話しているようでもちぐはぐになる。
観客に向けて演じるのではなく、一緒に舞台にいる役者に向けて演じる。
相手様子をよく見て、演技を通してコミュニケーションをとる。
何回やっても難しいけど、今回も反省点が多いけど、少しずつ分かってきている気がする。

「みんな自分の個性の活かし方が分かってきたね」という先生の言葉に、これが自分の個性なのかと思う。

小道具を用意するのは自分の演技の助けになるというのはよくわかった。
この台本はこれで終わりなので、ヨーチンの良い使い道があったら知りたい。

 

次の台本は学園もの。先生同士のやりとり。ごくせんとか金八先生みたいな印象。
台詞がめちゃめちゃ多くて大変そうだけど楽しそうだからがんばりたい。
普段意識して使わないようにしているような汚い言葉遣いで大変良い。

 

自宅に戻っている途中で友人と鉢合わせた。
バケツは持ったままだし、すぐ帰るつもりだったからコートの下は衣装の半そでTシャツだったけど、
そのままUターンさせられて買い物とご飯に付き合う。
私たちは道端で突然遭遇すると街並みについて会話をしだすことがわかった。
こんなところにコーヒー屋さんができたんだ、とか。このお店気になってるんだけど利用する機会がないんだよね、とか。

 

爬虫類専門店に初めて行った。上京してすぐの頃、当時の同居人とめずらしい動物の売り買いができる即売会のようなイベントに行ったことを思い出した。あの頃は触れなかったけど、今ならトカゲも触れるので変な気分。ただエサのコオロギが箱の中でたくさんぴょんぴょんしているのはやっぱり無理。
飼うとしたらやっぱり猫か、またうさぎと住みたい。

コオロギ入りの紙袋を持った友人とそのままココスでご飯を食べた。
アボカドとチキンのジャンバラヤ~スパイシー。
ホイル包みのハンバーグを一口もらったら、口の中の国が変わってびっくりした。

 

さむいさむいと言いながら帰り、洗濯機を回して皿を洗い、部屋の掃除をしてお風呂で新しい台本を読みながらシャワり、数日後に足の皮がべりべり剥がれるというベビーフットを試し、アポロチョコレート味のヨーグルトを食べて寝た。しばらく家の事ができていなかったので大忙し。
ざりざりのひげを触る夢を見た。